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アンプを変えて10proの周波数特性を測ってみるの巻き
(2009/5/19) 

BBSでのとんとんさんからの課題

課題:
10proをKenwoodのHD60GD9で使うと、本当に高音がおとなしくなるのか確かめよ。


結果:
高域はおとなしくなっているようです。

・m902比で5dB程度(@10kHz)
・iPodtouch比で2dB程度(@10kHz)


【図1】再生機器を変えた際のtriple.fi.10proの周波数特性の比較


結構差がでるもんすね。


m902を基準としてみると大体以下のような違いのようです。
(1)低域:
iPod touch、HD60GD9ともに20Hzの重低音で3dB程音圧が低下してしまっている。
(2)高域:
最もインピーダンスの低い10kHz付近で(下の【図2】参照)、
・iPod touch:10kHzで概ね3dB音圧低下
・HD60GD9:10kHzで概ね5dB音圧低下



この原因は10proの持つインピーダンスのカーブと、
各DAP・アンプのヘッドホン端子の出力インピーダンスにありそうです。


【図2】triple.fi.10proのインピーダンス


この【図2】グラフを見て分かるとおり、10proは2WayのBAドライバーであるため、インピーダンス特性は複雑な形をしております。
特徴的なのは10kHzあたりのインピーダンスが僅か6.4Ωに低下してしまうことです。
これはDC抵抗値Re=32.9Ωの19.5%程度、最低共振周波数でのRmax=60.2Ωの10.6%しかなく、かなりの低下と言えそうです。

このようなインピーダンスの特徴から、出力インピーダンスの大きなアンプでは、
10proの持つインピーダンスのカーブに相似した音圧の変動が起こってしまいやすいと思われ。
【図1】の結果から、出力インピーダンスは、
m902が最も小さく、次にiPod(5Ωと言われているようです)、一番大きいのがHD60GD9。


なお「10pro以外はどうなのか?」という点については
シングルドライバーのイヤホンは、高域のインピーダンスが上昇するのが普通ですから
出力インピーダンスが高めなHD60GD9は、
周波数特性も僅かですがハイ上がりになりやすいものと思われ。
どちらかといえば、マルチドライバーである10proのインピーダンス特性の方が少数派・・のようにも思います。
まあ、自分が測った幾つかの中では・・という限定ですけど。


また(1)の低域不足についてはiPod touch、HD60GD9であんまり差がありません。
10proのインピーダンスからすると、GD9の方がipodよりも低音の音圧が低めに出ても良さそうなモンですがそうなっていないのです。
この理由として、憶測ですけれど
ipodのヘッドホン出力部のカップリングコンデンサの容量が不足気味でカットオフ周波数が高めな可能性も考えられ、
この双方の効果が現れてiPod touchとHD60GD9でそんなに差がない・・ということかもしれないなと思ったりします。




【このページに記載の周波数特性について、測定条件は以下】

・測定に使った信号:サイン波Sweep(10Hz〜20kHzを30secでLinearSweepを「-10dB」で作成)
・信号を作成したソフト:WaveGene
・測定したDAP/アンプ:
 @KENWOOD HD60GD9 >>再生ボリューム「21」
 Aapple iPod touch 第一世代(16G) >>再生ボリューム概ね55%程度の位置
 BGRACE DESIGN m902(据え置きヘッドホンアンプ) >>再生ボリューム「57.5」(ノーマルゲイン)

 @〜AはWavファイルをDAPに転送してから再生して測定。
 またいずれのDAPもイコライザーやSupremeEXはオフで再生。
 BはWaveGeneで直接再生した信号をSPDIFで送信して測定。

・マイク:Earthworks M30
・カプラー:マイク先端から長さ22mm伸びた内径7mmφのシリコンチューブ
・マイクアンプ:EDIROL FA-66(入力感度は概ね50%の位置で使用)
・FFT解析ソフト:WaveSpectra


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