iQubeの周波数特性を測ってみる
2009/7/26
以前にも何度か測定しましたが、この結果とカタログ値と周波数特性があんまり合わないので、
出来るだけ測定条件を合わせて測りなおしてみました。
メーカのサイトの記載では
Frequency response @ 200 mV into a 16 Ohm load:
5 - 50 kHz. (-1 dB)
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とのことであります。ナイスな数値と言えましょう。
さっそく、自分も再測定を!
・・・と準備がほぼ終わったところで問題発生。
昨日アキハバラまで出張って買った金被抵抗。
16Ωを買ったつもりが何故か50Ωであることが判明。
・・・Why?!・・・出だしから全然駄目な俺。
仕方ないので、代わりに手持ちであった1/4W 15Ω±1%の金被抵抗を使用しました。
(1Ω少ないですが堪忍して下さい。)
測定方法
楽チンで便利なCLIOやARTA、WaveSpectraといったツールは今回使わずに、
オーソドックスな方法であります、FG+オシロで測定(1/3oct刻みくらい)といたしました。
こちらの方は上記のソフトでの測定よりもずいぶんと手間がかかりますが、
観測が直接的でありますので、大きな誤りはまず起こりえないでしょう、という理由であります。
(WaveSpectraによるサイン派スイープ、CLIOやARTAによるMLSやLogChirpによる測定は
既にやっているので面白くないだろうという事もあります。)
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時間も勿体無いので結果から
他の測定(WaveSpectra、CLIO、ARTA)と同じく
20kHzでおおよそ5dB落ちは変わりないようであります。
そして50kHzともなると、-12dBであります。
また100kHzから上はデジタルアンプであるが故のスイッチングの高周波(おおよそ500kHz)のVrmsを拾っているだけな感じです。
ついでにオシロの観測時の画面をGIFアニメにしてみました。
・・・こんな変なことする人はあんまりいないような気もしますが・・・
上の緑の波形が入力信号(FGの出力)、下の黄色の波形はダミーロードを介してiQubeから出力された波形です。
【iQubeの波形】
(5kHz以上の高域になると、なんだかちょっと中点がフラフラしているようだったので、GNDレベルを少し変えています。)
位相については、どうもPureDelay(波形を歪ませない、単なる一定の全体的な遅れ)もあるのかもしれませんが、
それにしても、やはりそれなりに高域では位相のシフト量が大きいように見えます。
【参考:P-51の波形】
P-51では特に大きな問題点は無いように見えます。
俺結論:
今回の測定はかなりプリミティブであるがゆえに、大きく間違えようがないと思うのです。
(・・・いや?・・・なんか間違えてるのかなあ??・・・)
メーカーのスペック値(5 - 50 kHz. (-1 dB))との違いの理由は分かりませぬが、
少なくとも50kHzの再生ってのは、これを見る限りはちょっと納得がいかない感じであります。
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