
【番外編】SE530を測ってみる
2009/2/22(日)
今日の午前、毎度のように御茶ノ水〜秋葉原を巡回していたところ
秋葉ヨドイヤホン売り場にて、国内某自動車会社の社長であらせられるところの某ーンさんが眼光鋭くイヤホンの聴き比べをされておりますた。
さすがコストカッターの異名を持つ男。自分の気に入らない無駄な買い物などしない様子。
しかし庶民的でいい人っぽいなあ。
翻って自分のダメ人間っぷりをフト考えてしまうそんな日曜の午前でありました。
でもV-moda vibe v2は、ちょっとドンシャリではあるかも知れぬとも思いました。
・・・・大きなお世話ですね。はい。
そんなことはさておき、
「SE530に、EtymoticのアッテネータER4P-24を入れるとどうなるか?」であります。
・・・課題を忘れそうになってはいけません。
以前に「インピーダンス祭り」で測定しましたけれど、もう一度CLIOでSE530のインピーダンスを測ってみます。
勝手に要所と決めた3点について数値も書いてみました。
【グラフA】SE530のインピーダンス特性

上のグラフはドライバのインピーダンス特性と仮定すると、
追加するアッテネータの抵抗値から(ここではER4P-24を想定しているので68.5Ω※とします。※俺実測値)
関数電卓などでLogの計算さえ出来れば、
各周波数で何dB変動するのか容易に計算出来ます。
上の3ポイントについて、試しER4P-24を入れた時の音圧の変化を計算してみると・・・
【インピーダンス特性から予想した音圧の変化】
20Hz:20*log(23.6Ω/23.6Ω+68.5Ω)=-11.9dB
1kHz:20*log(33.6Ω/33.6Ω+68.5Ω)=-9.7dB
5kHz:20*log(7.8Ω/7.8Ω+68.5Ω)=-19.8dB
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となります。
実際にアンプのボリューム位置を変えないで周波数特性を測った結果が以下です。
【グラフB】アンプのボリュームを固定した場合の
SE530単体(赤)と、SE530+ER4P-24(緑)の周波数特性

おおよそ、予想と合っている感じでありますね。
次に、
普通はアッテネータを入れた場合には、アンプのボリュームを上げるでしょうから
では、1kHzの音圧がほぼ同じになるよう調節して
アッテネータ無しと有りの周波数特性を比較いたしましょう。
上の結果からは、
・低域は2〜3dB程音圧低下
・5kHzでは9dB程音圧低下
が予想されますが、どうでしょうか?・・・
【グラフC】1kHzの音圧が一致するようアンプのボリュームを調整した場合の
SE530単体(赤)と、SE530+ER4P-24(緑)の周波数特性

・・・ということで、大体合ってますね。
【俺結論】
SE530にER4P-24をつなげると・・・
・低域は2〜3dB程音圧低下
・5kHzでは9dB程音圧低下
・よって、おおむね500Hz〜2kHzが強調されるようになる。
(詳細は【グラフC】参照)
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なお単に俺主観では、SE530にER4P-24をつなげると
高域がおとなしくなりすぎてしまい、鮮明さが足りないと感じました。
しかし、もしかしたらボーカルを少し目立たせる効果はあるかもしれません。
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